先日、今時の学生さんたちとお話しする機会があり、人によって「頑張れ」という言葉の意味の認識にかなり差があることを知りました。

友人に「頑張れ」と応援の言葉をもらった学生が泣き出したのです。
私は“応援されている事を喜んで感動の涙を流しているのかな?わお!感激屋さんだこと!!”と理解していたのですが、違っており、
「私はこんなに精一杯やっているのに、これ以上やれというのか!!あなたには私が力を抜いてやっているようには見えるのか!!」
と怒り悲しんで涙を流していたのでした。。。
(´-ω-`;)ゞ びっくりだ。

【頑張れ】という言葉は、
意気(何かをしようとする気持)を鼓舞するよびかけであり、その人がもし疲れていたり挫けそうになっていたりした時には、それこそ「元気玉(パワー)を送るから、負けるな!どうかあなたのやり遂げたいことが完遂しますように!(私のパワーなどたかがしれてるかもしれないけど…)」と励ます言葉だと認識していました。友人に「頑張れ」と声を掛けたその学生さんも同じように認識していました。
頑張れと言葉を送った学生と私が認識している【頑張れ】の意味を、言葉を送られて泣いていた学生に伝えると、「なんだ。応援してくれてたんだね。ありがとう。まだ私やれそうな気がする!」泣き止み、その件は丸く納まりました。

そういえば、うつ病の方に「頑張れ」という言葉を使ってはいけないと、ここ数年の間にメディアで何度か耳にした事があります。(なんでだろう?)と思ってたけど、そういうことだったんですね。
「私精一杯やってるのに、まだこれ以上やらなきゃならないの?そうしないと認めてもらえないの?」って思っちゃうンでしょうね。
そりゃー苦しいだろうなぁ。。。

いつから「頑張れ」の意味ってそんな風に変わっていったのでしょうか?
それとも私が能天気で、
「もっと頑張らんかい!手ぇ抜いてンじゃねー!」と遠まわしに注意されている事に気づかず、
ヽ(≧▽≦)/ わーい!応援してもらったー!
と、自分勝手に解釈してたのでしょうか。。。
(´-ω-`;)ゞポリポリ だったら、私、ロクでもねぇー。。。

いまどきの人々って、人を応援するときどんな言葉を使うのだろう???
何て言えばいいのだろう???

ちょっと話は変わりますが、、、
もし、「頑張れ」の意味が変わってきているのなら、メディアってこの変化を助長してる気がします。。。
「現代の人たちは“頑張れ”の意味を応援されていると取らずに、怠けを責められていると捉えます」と“流行”を広めるだけの活動をしている気がする。
そうではなく、「正しい意味はこうですよ。応援されてるんですよ。」と正す方が良いのでは?

だって、【気が置けない仲】という表現。これは語感から仲が悪い事を意味しているように解釈しがちですが、正しくはとても仲が良いという事を表している。
私も結構な年になってからこの言葉を認識したので、初めて遭遇したときに“仲が悪い”事を表していると解釈したけど、その後クイズ番組やらワーズワースやら色々なメディアで解説付きで遭遇し、正しい意味を知りました。
意味:緊張して、遠慮したり気をつかったりすることがなく、心から親しくできる関係にあること。(「置く」ということば には、「間をへだてる」という意味がるので、「気持ちがへだたることがない」という 意味となる。)
こんな風に、正しい意味が広まるように働きかけてくれるメディアの方が、間違った意味が「これが流行ですよ」と定着するよう働きかけるメディアより、私としては嬉しいのですが。。。


まぁ何はともあれ、言葉の意味は移ろうものだと申しますが、【頑張れ】の意味がこんな風に変わってきたのなら、使い方注意しなきゃなぁ。なんて思う今日この頃です。

(´-ω-`;)ゞポリポリ ひたすら心の中でひっそり元気玉でも送るか。。。